お馬の応援屋 は、現在準備中です。

2015/05/29 10:00

つい先日、フェイスブックでからまれまくったのですが、
なかなか面白かったのでその方の「訴えていきたい馬を救う方法」について考察してみます。

その方の主張としては、
・競走馬は競走目的で開発された動物なので、食べてはいけない。
・競走馬は競走目的で開発された動物なので、乗馬にしたり働かせてもいけない。
・使い道がないからと屠殺してもいけない。
・競馬ファンに対し一口500円で募金を募って引退馬を養う。

その他「乱立する引退馬引き受け牧場を一元化する」なんてのもありましたが、あまりにもどうでもいいのでそれは放っておきます。
(だいたい、本当に乱立してる状態ならこんなに行方不明の馬いないだろうよ…)


では、この方の理論に則り考察してみます。

えーっとまず大前提として、「馬を食べてはいけない」ので、まずは現在食用にされている年間7500頭の馬の救出だけを考えます。
現在繋養されている引退馬・養老馬・乗馬は無視。ノーカウントです。

7500頭全頭が全くのド健康体だと仮定して、
月の生活費の最低の最低額が3万円(土地代・人件費無視)だとします。

1月当たり、7,500×30,000=225,000,000円
ケタ数大きすぎて読めないじゃん。2億2,500万円、ですね。
225,000,000×12ヶ月=2,700,000,000円
27億円ですね。

1年で屠殺される馬が7500頭であり、次の年にはまた7500頭が屠殺されるのですよね。
そうなると、例えば5年間この事業を続けて、その間に馬が1頭も死ななかったとしたら、
1年目は27億円、2年目は81億円、3年目には162億円、4年目には270億円、5年目には405億円かかります。
この事業、5年間続けるとしたら、945億円必要となります。

うーん壮大。

ではこれを一口500円で出資金を募るとしたら、いくらになるでしょうか。
94,500,000,000÷500=189,000,000口
1億8900口必要ですね。

日本の総人口全員で1口ずつ買っても間に合いません。
競馬ファンが一体何万人いるか知りませんが、それではひとり10口×5年で50口買ったとしましょう。
だとしても、
189,000,000÷50=3,780,000人

378万人の人が「屠殺されるお馬さんをどうにか助けたい!!」ってお金を出してくれれば、可能ですね!
東京の人口の1/3くらいの人数ですね!

これ、本気で言ってるのかなぁ。。
「馬は家畜じゃない!!」って言うなら、じゃあなに?どういう存在でそういう価値を彼らに与えられるの?
そこまで提案しない机上の空論以前の問題だ。
(机上で考えなくてもちょちょっと暗算すればすぐわかる…)